排尿のトラブルには尿失禁があります。
この尿失禁の代表的なものに、腹圧性尿失禁と
切迫性尿失禁というものがあります。
腹圧性尿失禁はの症状は、咳やくしゃみ、笑ったときに
尿がもれてしまうようなものがあります。
また、散歩やジョギングなどの軽い運動でも
尿漏れをおこす症状が現れます。
このように腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、
運動などで腹圧があがるときに、不意に尿が
漏れ出してしまうことをいいます。
尿漏れが起こる原因としては、便秘、肥満、出産、
老化、運動不足などさまざまです。
便秘が尿漏れの原因になるのは、膀胱を圧迫したり
骨盤底筋を閉めにくくするなどの影響があるからです。
また肥満も便秘と同じように、膀胱圧迫や骨盤底筋に
影響があります。
これに対して切迫性尿失禁とは、突然強い尿意を感じ、
そうなると我慢できずに漏れてしまうことをいいます。
通常は尿意を感じても、脳が排尿のコントロ一ルしてくれるので、
トイレに行ってから排尿が出来ます。
しかし切迫性尿失禁は、このコントロールがうまく出来なくなり、
自分の意志とは無関係に膀胱が勝手に収縮し、
尿漏れを起こしてしまうのです。
切迫性尿失禁のケースでは、脳卒中などの後遺症で
コントロールが出来なくなったことが原因でなるケースも
あるようです。
また、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方が
混ざっているものを、混合性尿失禁といいます。
また、溢流性(いつりゅうせい)尿失禁がありますが、
これは尿が出にくいのに、漏れてしまうような症状があります。
原因としては、糖尿病の神経障害などがあります。