過活動膀胱は、急に押さえられないような強い尿意が起こる
尿意切迫感をともなうので、とてもつらい病気です。
これは、自分の意思とは関係なく膀胱が勝手に収縮してしまうものです。
通常健康な人であれば、最大尿意は膀胱に400-500ccの尿が
たまってくると生じます。
すると排尿のための筋肉収縮が起こってしまうというわけですが、
この過活動性膀胱では、それほど尿がたまっていなくても、
勝手に筋肉収縮が起こり突然尿意を生じてしまうのです。
そうなると突然トイレを一刻もがまんできない状態になってしまうのです。
また、他にも1日に10回以上もトイレに行ったり、夜間に何度も尿意を
生じてトイレに行かなければならなくなるといういわゆる頻尿の症状がでます。
当然過活動膀胱のような突発的な強い尿意は、トイレに間に合わない
ことも多く、人前で尿漏れをしてしまうようなことも起きますので、
精神的にもダメージを受けることになります。
そうなると、なかなか人前に出られなくなり、外出することもままならないように
なってしまうこともありますので、心のケアも必要になってきます。
過活動膀胱の原因は、自律神経や脳への伝達異常などが
原因と考えられていますが、前立腺肥大症、脳梗塞、脳出血、
脳腫瘍、脊髄損傷、パーキンソン病、脊髄損傷なども
過活動膀胱の原因になるようです。
また、過活動性膀胱は中高年世代に多くみられ、
40才以上の約12%の人に何らかの症状があるそうです。
過活動性膀胱の患者は高齢になるほど多くなり、
男性の方が女性よりも多い傾向があります。