腹圧性失禁は、咳やくしゃみをしたりしたり、軽い運動や重い荷物を持った時に、
尿が漏れてしまいます。
原因としては、骨盤底筋群という骨盤の底に広がる筋肉が弱くなってしまった
ことにより、ちょっとした圧力で膀胱の出口が開いてしまうために尿漏れが
起こるというものです。
腹圧性尿失禁は出産などでおこることもあり、運動不足や肥満なども原因として
あげられます。
このような腹圧性失禁の対処方法には、「骨盤底筋体操」というものがあります。
これは「肛門周りの筋肉を5秒間しめたり、ゆるめたりする」ことを繰り返し
おこなう体操です。
この体操を行う姿勢は1つではなく、①仰向けに寝た姿勢 ②椅子に座った姿勢
③机に手をついて立った姿勢 ④よつんばい姿勢 などで行います。
肛門の周りの筋肉をしめるときは5秒間強く締め、その後、ゆっくり力を抜いて
ゆるめていきます。
そして、この動作を20回ずつ繰り返します。
理想的なのは、毎日、朝・昼・夕・就寝前の4回に分けて行うことですが、
継続できなくては意味がありませんから、毎日自分が続けられるペースで行い、
最低でも3ヶ月は続けるようにしましょう。
続けられるようになってから、少しづつ回数を増やしていくという考え方をすると、
比較的うまくいく場合もありますよ。
早い人では、2~3週間で効果が見られるようになるケースもあります。
ただ、いずれにせよ腹圧性失禁なのかどうかを、病院でチェックして
もらうのが良いでしょう。