頻尿は、トイレに行ってもすぐトイレに行きたくなってしまうといように
排尿回数が多く、1日に8~10回以上トイレに行くようならば頻尿が疑われます。
ただ、高齢になってくると、腎臓の機能が低下してくるため、
尿を濃くする尿濃縮力が弱まります。
一般的な成人の排尿回数より増えてくるのは仕方ありません。
そのため60歳頃から年齢とともに夜間就寝時にトイレに行く回数は
増えていく傾向がありますので、夜間のトイレに行く回数が
1~2回程度であれば、それほど問題になる程度ではないでしょう。
そもそも尿はどのような仕組みで排出されるのでしょうか?
尿は腎臓で血液中に取り込まれた水分と老廃物が
ろ過されてできるものです。
尿は1日におよそ150リットルも作られているのですが、
水分やアミノ酸、糖などは体内に再吸収されるので、
排尿される量は1~1.5リットル程です。
この尿は、尿管を通って膀胱に送られます。
膀胱は尿を貯める役割を持った袋状の臓器ですが、
実は平滑筋で出来ているため自分の意思では動かせないのです。
この膀胱には200~300cc程度の尿をためることができ、
いっぱいになると、排尿中枢に情報が送られ、
その情報が大脳に伝えられ尿意として認識されるのです。
大脳からの排尿の指令が出ると、情報が膀胱・尿道に伝えられ
尿が排出されるというのが排尿の仕組みです。
よく男性と女性では男性の方が排尿を我慢しやすいと言われていますが、
これは筋肉の構造的な差が影響をしているようです。